靴の対策

 

夏になると大量の汗をかきますから、汗や湿気が充満した状態で、細菌がもっとも活動しやすい環境となるので、足の臭いもいよいよきつくなります。

 

足が臭い基本的な原因は、細菌と汗の仕業だと説明しました。若干補足すると、足の皮膚の表面にいるコネバクテリウムや表皮ブドウ球菌などの細菌が皮膚から剥がれた角質を分解するのですが、特にイソ吉草酸などの脂肪酸を発生することで臭いが強くなります。

 

更にその臭いを強くしているのがやはり靴です。靴を履いて外を歩くと、密閉された靴の中は体温と汗でかなり蒸れた状態になります。そこでお勧めなのが、まず天然皮革の靴を履くことです。天然皮革の靴は通気性がいいですし汗も吸収するので、靴の中の湿度を下げる効果があります。

 

もう1つが靴のサイズです。成人の足の裏というのは両足で何と1日当たり200mlもの汗を出すのです。自分の足とフィットしない靴を履いていると足は緊張して、よけいな汗をかきます。

 

又、同じ靴を履き続けると、靴の内側の湿気が抜けきらないうちに再び靴を履くことになって、靴内の環境はあまり改善されません。できれば皮靴を複数用意して、交互に履くようにすれば靴内環境は改善されます。基本的には一日履いたら通気性の場所で3~4時間陰干し、活性炭など消臭効果のある中敷きや除菌効果のある製品を利用するといいでしょう。